『ガロワと方程式』の見落とし項目
(p.112) 拡大体の同型の個数の決定.
[定理 5.2] 上代数的数は,任意の同型により 上の共役数に写される。
証明:(略)
この定理から,代数的数 を に添加した体 に同型な体 は,ある の共役数 があって, となることがわかります. の元は不動ですから,
(5.1)
つまり, に同型な体は,共役体以外にはないということがわかります.(略)
[定理 5.3] 上 次の代数的数 に対して,その共役数を とすると, の同型(な体)はちょうど 個( に注意)あり,それらは で完全に定まる.
(ただし,)
一般の体の場合:
[定理 5.5] 体 上 次の代数的数 に対して, の 上の相異なる共役数を とすると, の 上の同型はちょうど 個あり,それらは で完全に定まる.すなわち
(ただし,)
特に, が 上分離的ならば,
である.